赤ちゃんの予防接種はたくさんあるので任意で受けるものは迷いますよね。
特に、ロタの予防接種は必要性があるのかを考えてしまいます。
結論から言うと、筆者の体験から受けておいて良かったです。
特に一人目のお子さんの場合、生後2ヶ月で予防接種を受けるのも最初は勇気がいりすよね。
ましてロタの予防接種は金額も高いし、とても迷うと思ういます。
筆者は上の子の時に迷いに迷って結局受けたのですが、
1回目の接種が13週を過ぎてからと遅かったです。
ロタワクチンはは生ワクチンなので、ほかの予防接種との兼ね合いもあり、
遅くなるとスケジュール組みがどんどん大変になります。
ロタは生後6週~受けられるのですが、2、3回目を受けられる最終期限が決まっていますから、
1回目を受けるか受けないかのところで素早い判断が必要です。
なぜ受けておいて良かったか、ロタにかかったときの体験談や、
費用、回数、予防接種の際の注意点をお伝えします。
Contents
ロタ予防接種の効果は?
上の子はまもなく4歳で、保育園に通っています。
集団生活でロタをもらってきやすいというのことも、ロタ予防接種を受けようと思った要因の一つです。
1歳、2歳の冬も、ロタに感染しています。
予防接種を受けてもかからないというわけではないのは承知の上でした。
1歳の時は、保育園から呼び出しがあり、うんちのおむつを渡されて、白っぽいことを確認しました。
それをもって小児科に行くと、水分をたくさん取るように言われ、ビオフェルミンを処方されました。
ロタウイルスに効く特効薬はなく、対処療法しかないのです。
保育園でのうんちも、そのあと自宅でしたうんちも下痢というわけでもなく普通の硬さで白っぽいだけでした。
そして、それで終わりました。すぐに普通の色に戻ったのです。
2歳の時は、クリスマス前の23日の朝、
朝ごはんをあんまり食べないなと予兆がありながらあまり気にならず、
保育園から帰ってきてその夜に下痢になりました。
私は出産直後で生後1ヶ月の下の子の授乳をしている時でした。
「しゃー」と、おしっこかな?と思うような音が、上の子のおむつの中でしました。
音の直後、上の子は号泣しながら起きて、
「うんちもらしちゃった・・・」と言うのです。
この頃、上の子はトイレトレーニング中で寝るときだけのおむつでしたし、
日中はパンツで過ごしていて、うんちもトイレでできるようになっていました。
びっくりしておむつを背面から覗くと、その勢いで中の液体がシーツとおねしょシートの上に飛び出ました。
すごい下痢で、というかうんちとは言えない、ほぼ水です。
「これがひどい時のロタか・・・」と認識しました。
保育園でも流行っていたし、数日前に小児科にほかの用事で行った時に、
吐いてる子がいたので感染する心当たりがありすぎます。
シーツとおねしょシートを交換して、子供はトイレに連れて行きました。
おむつを開こうとしたら、おむつで水分を吸収しきれなくて、
トイレマットなども汚してしまいました。
体を洗い、新しいおむつに履き替えてシーツも交換して寝かせたのですが、
また1時間もしないうちに次の下痢・・・
シーツをまた汚すわけにはいかないので、号泣する子供をおむつから下痢がもれないように
お風呂場に連れて行きましたが、お風呂場をうんちで汚すのも気が引けます。
オムツの中を覗くと、なみなみと、白濁した液体が溢れています。
先にオムツの中の水分を吸い取ろうと、背面からティッシュペーパーを入れたのですが、
その圧力で、今度は足の付け根側から下痢の液体が漏れてしまいました。
踏んだり蹴ったりです。
子供はまた洗っておむつを履き替え、寝かせました。
下の子はまだ授乳間隔が開いてなく、この騒ぎと交互に授乳して、私はその晩はほぼ眠れませんでした。
またあるかと覚悟していたのですが、幸いこの2回で夜中は終わりました。
翌朝から、上の子はしばらくおむつに戻りました。
日中、また2回ほど水性のうんちが出ましたが、夜中ほどの量でもなく、その日で終わりました。
前日に汚したシーツや衣類、お風呂場を消毒するために、次亜塩素酸を買ってきて巻いたりスプレーしたりしました。
後処理も大変ではありましたが、その2日間ほどで終わりました。
下の子にうつらないかが心配でしたが、5、6ヶ月くらいからがかかりやすいらしく、まだ2ヶ月で大丈夫でした。
まだこの時期は下痢かどうかも区別がつかない時期でしたが・・・。
大変な二日間でしたが、逆に言えば二日で終わったのです。
そして、下痢の瞬間は泣いていましたが、自分の意志と関係なくでてしまうことにショックで泣いたらしく、
お腹が痛いということがなかったようです。
あと、我が子の場合は、吐いたりもしませんでした。
大人でもお腹が痛いのは辛いと思いですよね。
トイレまでのちょっとの我慢ができないほどの下痢です。
これでも軽い方なのです。
重症の子はどんなに苦しい思いをすることかと思うとぞっとします。
乳幼児は重症化しやすく、入院・点滴になることはもちろんですが、
何より死亡する確率がとっても高い、それがロタウィルス感染症なのです。
それに、下痢による脱水症状だけではなく、脳炎・脳症を引き起こすリスクもあります。
予防接種を受けても感染はすることはあるけど、死んだり後遺症がのこるリスクを回避できるなら
このくらいの症状で済むとも言えるわけです。
それで筆者は「ロタ予防接種を受けておいて良かった」と感じるのです。
下の子は2ヶ月に入ってすぐ、肺炎球菌やヒブワクチン等と同時接種で受けました。
ロタ予防接種の金額は?
ロタ予防接種は2種類あります。
2回受けるロタリックスが13,500円
3回受けるロタテックが9,000円
価格はある小児科の一例ですが、どちらの場合も必要回数を受ければ
合計金額は同じになっていますね。
病院によって、扱っているのが片方だけだったり、両方から選べたりします。
選べるときは、迷うと思うのですが、2回のほうがいいと思います。
2回で終わるということは、早くウイルスの免疫がつくし、
受けるのが遅くなると副作用(腸重積)が起こるリスクがちょっと大きくなるようなのです。
どちらのワクチンも効果は変わりません。
経口でワクチンを摂取し、わざとウイルス感染を起こし、免疫が作られるように誘導するという仕組みです。
価格が高いのが難点ですが、市町村によっては補助が出ているかもしれませんので、
自治体のホームページを見たり、問合わせたりしてみましょう。
ロタ予防接種 口からこぼれた場合
赤ちゃんが受ける予防接種の中で唯一経口でとるのがロタウィルスワクチンです。
小児科に予約を入れたときに次のように言われました。
「赤ちゃんがお腹いっぱいだと口を開けないので、お腹を空かせてきてください」
「飲んだあと30分はおっぱいやミルクをあげられません」
そう言われても、まだ3ヶ月で授乳間隔が空いてないのに~と思いつつ、
小児科で受付して問診、ワクチン接種までの時間を予測、逆算して授乳していきました。
ロタワクチンは甘いそうです。
口に入れると、赤ちゃんはべーっと出したり、ごくごく飲めるわけじゃないので
口の端からたらーっとたれました。
私の洋服について、これっていいのかなとどきどきしました。
摂取してから30分くらい、院内で様子をみるので、
最後にまた先生とお話するときにこれらのことを聞いてみたら特に心配ないとのこと。
口からあふれてこぼれてしまっても、ちょっとでも口に入った時点でもう十分なのだそう。
洋服についたものも、ティッシュで拭いてあとで普通に洗濯で大丈夫とのことでした。
余談ですが、赤ちゃんが母乳・ミルクの次に口にするものは
麦茶とか離乳食でもなく、ワクチンになっちゃったなあ・・・とちょっとだけ思いました^^;
まとめ
ロタ予防接種を受けてても白いうんちがでて「感染してしまったから受けても意味がなかった」というのは大間違い。
その程度で済んだのは予防接種を受けていたからと言えるでしょう。
また、5歳までにほとんどの子がロタに感染すると言われていて、
「じゃあ感染して免疫を作ればいい」と思ったりするかもしれませんが、
重症化して亡くなったり、脳に後遺症が残ったりしてからでは遅いのです。
ただの下痢ではないので、ロタはとっても怖いです。
軽症でも大変でしたから、重症の子はどんなにきついでしょうか。
是非、予防接種を受けることをおすすめします。