育児をしていると子どもを叱る、怒るシーンは必ずあります。幼稚園や保育園に行く準備が遅くてダラダラしているとき、夜に寝なさいといってもなかなか眠ってくれないとき・・・・ついついカッとしてしまいますね。特に育児で疲れていると拍車をかけるようにきつく叱ってしまい、後悔することもあったり。そんなときにイライラせず、怒りをうまくコントロールする方法と育児がうまくいく魔法の言葉を紹介します。
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育児でイライラする原因は?親子の心理から読み解く
怒るのは簡単ですが、怒らないのは難しいです。
そもそも、なぜ親は子どもに対してイライラするのでしょうか。それは子育てにおける希望が大きいからではないでしょうか。
何も分からない乳児なら、ただかわいがるだけかもしれませんが、成長とともに物事がわかるようになった幼児ごろからは、「こうしてほしい」「こうなってほしい」「こうしてほしくない」といった親の希望が出てきます。
思い通りにならないと親としては怒りたくなるわけです。
しかし、子どもを自分の思い通りにするのはなかなか難しいことでしょう。子どもの側からすれば、自分を親の所有物であるかのように思うことはないからです。
親が勝手にそう思ってあれこれいうと、子どもはそこまで知識がないから親の言い分をわかっていないだけで、子ども自身にも反発心が生まれてきます。
かく分析する筆者も4歳の子どもの子育て中で、ついカッと怒ってしまうことがよくありました。ところがここ数カ月でイライラしないような訓練をしています。イライラはかなり減りました。
イライラを解消、発散せずにうまくコントロールするコツ
ここではイライラが生じて、怒りの言葉を発する前に最善を尽くすための方法を紹介します。イライラしないための怒りのコントロール法です。
①日常的にリラックスを心がける
育児をしているとどうしてもガチガチに凝ってしまう肩ですが、そんなときこそ力を抜いて、息をゆっくりと吐き深呼吸をしましょう。
②すぐ反応しない
怒りそうになったとき、すぐに反応しない。「怒りたい気分になっている自分がいる」と自分を客観視するような気持ちで一呼吸おく。
③場を一時的に離れる
場所を変えるだけで気分も少し和らぎます。
④別のことを考える
怒りの感情も時間が経てば小さくなります。考えるだけでなく笑えたらさらに良。
⑤解説するように話す
怒る原因となる出来事に焦点を当てて、しっかりと説明する。
育児でイライラしない!かけてあげたい魔法の言葉
親は子どもが自分の思い通りにならないときに怒りたくなることは1章でまとめた通りです。ここでは、イライラの原因を作らずに育児するための魔法の言葉を紹介します。
それは、
「一人でできるでしょ?」
または
「○○くん(ちゃん)ならできるでしょ?」
です。
親が子どもを思い通りにしたいと思う、言い換えれば怒ってしまうのは、「しっかりと育てなければならない」という義務感があるからと考えられます。しかし、子どもが自分から動いてくれる、つまり自立しさえすれば親としての責任は果たせたといえるでしょう。
子どもが何かをやろうとしているとき、本当はまだ一人でできないことでも、子どもはこの言葉をかけられれば自尊心をくすぐられて「きっと自分にもできる」と思えるようになります。
まとめ
イライラを生じさせない方法や子どもにかけてあげたい言葉などを紹介しましたが、もちろんこれですべて対応できるわけではありません。また、怒ったほうが効果的な場合もあります。例えば、子どもがまだ小さくて、危険なことなど「やってはいけないこと」をやろうとした場合(危険なことetc)です。普段怒らない母親が、きつく怒った言葉は子どもの心にも残ります。ただし、こういう場合は怒りというよりは注意で、きっとイライラはしないのではないでしょうか。むしろ、無事でほっとひと安心なのかもしれません。