青春18きっぷとはJRから期間限定で販売されている格安の乗車券のことですが、年齢には関係なく、どなたでも使えます。筆者も学生の頃、東京から九州の実家への帰省などによく利用していました。JRのみどりの窓口では5回分(1人で使うなら5日分)1セットになっているため、当初の目的(長距離の旅行や帰省など)だけでは使い切れずに1~2回分余ってしまうことがよくあります。残った1回分で関東(東京)から出発できるお手軽な日帰り旅行の例を紹介します。
青春18切符のあまりを1回分はどのようにしたらよい?
青春18きっぷの使い方や基本情報については、青春18きっぷとは?使い方は?メリットは?乗り換え方法は?でも紹介していますので、ご参照ください。
青春18きっぷで日帰りするには1回分が必要になります。金額にすると2,370円です。余ってしまった切符ではありますが、無理なく有効に使いたいものです。
余りをどうするか、選択肢の1つに売るという手段があります。青春18きっぷの売買については青春18きっぷ、バラ売り相場は?金券ショップそれともオークション?買い方は?に記載しています。
とはいえ、利用期間まで日が短いきっぷは予想以上に売る手間がかかります。希望する金額で売れなかったり、愛着のあるきっぷを売り渡したくないという方もいらっしゃるでしょう。そんなとき1回分で気軽に日帰りの旅行をしてみませんか?
日帰りの旅行といっても、片道1,000円、往復2,000円の旅では何だか損した気分になります。朝一番の電車で行って何百キロも離れた町でわずか1~2時間過ごしたのち、深夜遅くに帰宅するような強行軍はしたくはない。そんな方におすすめのルートを1つ紹介します。すべて筆者が体験した場所です。
青春18きっぷで行く関東のおすすめルート 東京発日帰り千葉・房総
JR外房線と内房線を使い、東京から千葉・房総半島を1周します。
まず、目指すはJR外房線、勝浦駅です。
例えば、東京駅を8時03分に出発すると勝浦駅には10時14分に到着します。
ほぼ2時間ですね(2016年3月1日時点のダイヤに基づく)。
(平日の場合)
東京
08:03-08:51
48分 JR
京葉線(蘇我行) 43.0km
↓
蘇我
09:01-10:14
73分 JR
外房線(勝浦行)
↓ 67.1km
勝浦
(計1944円、ICの場合)
JR勝浦駅から徒歩10分ところに勝浦朝市があり、毎月1日~15日は下本町朝市通り、毎月16日~月末までは仲本町朝市通りで開催されています。営業時間は6:00~11:00ですので、ギリギリ朝市の様子を見ることができます。
また2016年2月26日から3月6日までは勝浦市で2016かつうらビッグひな祭りが開かれています。
関連記事 勝浦ビックひな祭り2016開催!過去に行った時の感想♪かつうらビックひな祭り号について
女の子のお子さんがいらっしゃるファミリーの方にとっては、一見の価値ありです。
勝浦駅で朝市を見たり、ランチを済ませつつ、次に寄っておきたいところは安房鴨川駅にある鴨川シーワールドです。雄大な太平洋が目の前に広がる、日本を代表する水族館。シャチ、イルカ、アシカ、べルーガの4つのパフォーマンスは筆者も見たことがありますが、とても感動的です。
勝浦を12時38分に出発すると、13時09分に安房鴨川駅に到着します。
勝浦
12:38-13:09
31分 JR
外房線(安房鴨川行)
↓ 22.4km
安房鴨川
(計410円、ICの場合)
鴨川シーワールドへは安房鴨川駅から無料送迎バスが運行しています。40分おきに出ており、上記の電車で安房鴨川駅に到着した場合、2016年3月1日~4月4日までなら
JR外房線安房鴨川駅西口発
13:25
のバスに間に合います。
営業時間は平日9:00~16:00、土・日・祝日9:00~17:00です。
入園料金
大人(高校生を含む)¥2,800
小人(4歳~中学生)¥1,400
65歳以上 ¥2,100
16~17時が閉館ですが、それまで十分に楽しめます。
鴨川シーワールドから安房鴨川駅までも同様の送迎バスに乗ります。
同じく2016年3月1日~4月4日までなら、
鴨川シーワールド発
16:30
のバスに乗ります。16時45分には安房鴨川駅に到着します。
翌日がお休みでないのであれば、疲れない程度にこのタイミングで安房鴨川駅を出て、東京に帰るのがよいでしょう。
その際は、安房鴨川を16時52分に出発すれば19時30分に東京駅に到着します。
安房鴨川
16:52-17:59
67分 JR
外房線(千葉行)
↓ 50.3km
上総一ノ宮
18:06-18:46
40分 JR
外房線快速(総武線経由東京行)
↓ 43.0km
千葉 ≪直通≫
18:47-19:30
43分 JR
総武線快速(東京行)
↓ 39.2km
東京
(計2268円、ICの場合)
ここまでの旅で、青春18きっぷなら1回分で大丈夫です。もし、普通切符で移動したら、
1944+410+2268=4622円
かかっていたことになります。
青春18きっぷを利用したことで、
4622-2370=2252円
得をしたことになります。
まとめ
時間の都合で内房のエリアは紹介できませんでしたが、袖ケ浦にある東京ドイツ村(袖ケ浦駅)、富津市にあるマザー牧場(君津駅)なども電車+路線バス(無料バス)で行くことができます。ただし、東京ドイツ村、マザー牧場ともどちらかといえば電車よりも車の方が便利かつ好都合のような気がします。内房、外房線の魅力は何といっても車窓から眺める海岸線と山々が立ち並ぶ壮大な景色でしょう。