父がなぜしきりに早く旅館に戻ろうと言っていたのかと思ったら、旅の私たちには時間が関係なくても、
世間では平日で、夕方からは道路が混むのです。
そして、旅館には地元の工事現場で働く、体格のいいお兄さんたちが10数人は泊っていて、男湯が込み合うのだそうです。
女湯は女性の泊り客が私たち親子以外いない様子で、貸し切り状態でした。
ただ、洗濯をしたかったのですが、お兄さんたちがガンガン洗濯するので、隙間に入り込むのが大変でした!
その夜、旅館には乾燥機がなかったので、洗濯をしたあと、部屋に干していても乾かないと判断した私は、
近くのコインランドリーに行くことにしました。
ここで洗濯もできたらお兄さんたちと競争しなくて済んだのですが、乾燥機だけの施設でした。
乾燥機に洗い終わった洗濯物を入れ、歩いてすぐの旅館に戻ろうとしたときに、明かりの下にクワガタを発見しました!
町中にクワガタ!と私も昔は田舎に住んでいたはずなのに思いっきり都会の人ぶって、クワガタを必要以上に珍しく思ったと思います。
上の子に見せてやろうと思ってクワガタを背中からつかんだ瞬間、なぜか体の中からぞわっとして、
一人なのに「きゃー!」とできるだけ音量を抑えましたが叫んで、そのうえクワガタを振りきってしまいました。
大人になり、久しぶりすぎて、クワガタをつかむことができなくなっていたようです。
虫嫌いの私ですが、カブトムシとクワガタ、トンボくらいは行けるだろうと
タカをくくっていました。
でもどうにももう一度つかむ気にはなれません。怖い。
旅館にクワガタを連れて行くのは断念しました・・・。
乾燥機は結構大きくて、3日分の家族3人の洗濯物を入れても「最適な量はドラムの3分の1です」という量までもなく、
30分くらいでかなり乾きました。
だったら、旅行の荷物、もっと少なくて良かったな、と思いました。
父は洗濯はしないと言っていました。
子供のものがあると、旅行の時の荷物が多くなりがちですが、
これからはもっとコンパクトに、身軽に旅をしていきたいです。
旅館では父と私たち一家を含めて5人で行動していましたが、大人が3人いると、
二人の子供がいても少し休まる時間があるというか、気持ち的にも楽でした。
夫が父と一緒にいて、そういうのは疲れないのかなと心配していましたが、
男同士だから大丈夫、などと言ってくれたので少し安心しました。
岩手に来たばかりですが、明日は最終日です。
明日は、山に上ろうということになりました。
登山ではなく車で山頂まで行けるところです。
【夏の旅行の思い出 10へ続く】