次の日、朝から山へ向かいます。
といっても車に乗って、父に運転を任せて連れて行ってもらうだけ、申し訳ないです。
到着したら、子供たちは眠っていて、上の子は降りたくないといいます。
せっかくこんな大自然の中に来たのに。
展望台に上って、仕方がないので下の子を父に任せて、上の子を私がおんぶして階段をあがりました。(といっても2階建て)
上の子は何が楽しいの、という感じでしたが、私も子どものころは、
こういうところに連れてこられても同じことを思っていました。
自然がありがたいどころか、虫が怖かったし、山の上で何の遊具もないとがっかりしたものです。
できるだけ楽しんでほしいと思って、展望台に出て、ほかの人がいなかったので、
普段はできないことをやろうと思いっきり大きな声で「わー!」と叫びました。
上の子も真似をして叫び始めました。やまびこは返ってこなかったけど、
普段ここまで大声を出せる環境がないので、ちょっとすっきりしました。
駐車場には仕事をしているような人がいたので、声が聞こえてしまったとは思うのですが、
父が「恥ずかしいから離れよう」と笑ってのけぞりました。
私もちょっとは恥ずかしかったのですが、思い出になりました(笑)
夫は、展望台に上がらず、山の頂上から直接、ふもとのほうが見渡せるような坂になっている場所から、
海のほうを眺めていました。
私たちが叫ぶと、その様子をスマートフォンで動画にとっていました。
明日は関東へ向けて帰る日で、朝8時に出発するから、今日は早く寝よう、と旅館へ早く戻りました。
出発の時に40分遅れたせいか、朝は8時に出るんだぞ、と父は何度か私に言いました。
8時だったら、大丈夫、と返事をしましたが、根に持っているのかなと思いました(笑)
その夜、父は夫を引き連れて、地元にお酒を飲みに出かけていきました。
義理の息子を連れて知り合いの飲み屋に行くのは、楽しそうでした。父に付き合ってくれた夫にも感謝ですし、
最近疲れ気味だった夫を気分転換に連れて行ってくれた父にも感謝です。
ただ、帰ってきたとき、明日本当に8時に出発できるのかと心配になりました。
でも父はお酒に弱くなっただけだったようで、大した量は飲んでいませんでしたが、ぐだぐだでした。
父は携帯電話でメールをぽちぽち、打っては寝て、起きては打って、また寝て・・・と繰り返すこと3回ほどでやっと眠りました。
夫も、楽しかったと言って、私に楽しそうな父の写真を見せてくれました。
さて、明日はいよいよ帰ります。
【夏の旅行の思い出 11へ続く】