私が中学生くらいから、夏の部活動参加への穴を開けたくないということで、だんだん田舎へ帰ることは少なくなっていきました。

田舎には毎年、父の会社の休みに合わせて、1週間ほど滞在していました。

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(子供のころのことで、夏休みの間の日数の感覚があまりありませんが、おそらくそのくらい過ごしていたと思います。)

タイミングを同じくして、いとこたちがおじおばと一緒に滞在して、多いときではその田舎には30人ほど、

大人子供合わせて寝食を共にしていたと思います。

ピークであるお盆の3日間には、その団体で、庭先でのバーベキューをしたり、お墓参りはもちろん、

地元のお祭り会に参加したり、砂浜へ団体で向かうなど、イベントは盛りだくさんでした。

でも、みんな中学生、高校生くらいになるとそれぞれの地元で過ごすことが多くなり、

集まってもわいわい遊ぶという感じでもなく、男女の違いもありますし、

田舎へ帰る目的も少なくなっていきました。

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そのうち、祖母がなくなり、祖父がなくなり、父母も子供に関わらず田舎に帰るようになり、田舎から私は遠ざかっていきました。

受験や進学があると、夏が勝負になったりすることもありますし、自然な流れだと思います。

嫌なことがあったとかでもなく、(おばたちも親みたいに注意してくるのでうっとおしいというのはありましたが)

田舎にいくという予定はいつの間にか私の毎年の行事から抜けていきました。

10代、20代のころも、気が向いたときのぽつぽつ田舎を訪ねたこともあったのですが、

30代になり、結婚をするとき、夫との縁をきっかけに、「祖先があって、私がいる」と強く認識し始めました。

「結婚するときはお墓参りに行き、ご先祖様に挨拶をしておきましょう」なんて言葉を目にし、なぜか心に深く突き刺さったのです。

その年の夏は、父方母方どちらの田舎にも向かい、墓参りに連れて行ってもらいました。

そして、結婚します、と墓前での挨拶をすることができました。

(結婚するって、おじいちゃんおばあちゃんに直接言いたかったなあ・・・)

【夏の旅行の思い出 3へ続く】

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