年末年始が出産予定の場合、年賀状をどうしたらよいかという悩みはよく聞きます。
筆者自身は初めての妊娠の時、年末年始が出産予定日の前後期間と重なりました。
書くか書かないか、書けるのか、書かなくても許されるのか悩みました。
書くとしたらどう書くか悩みました。
赤ちゃん、子供、家族写真の年賀状が世間一般的にどう反応されるのかわからないと思ったからです。
そもそも年賀状はプライベートなことを書くものなのか?
妊娠→出産の中のどのタイミングについて話題に出したらいいのか?
話題にした後、万が一何かあった時に気を遣わせるかな、など心配の先の先のことまで考えました。
その時のことについて、いち体験者としてお伝えします。
Contents
出産予定が年末年始だった時の年賀状についての体験談
我が家の初めての出産予定日は、1月の成人式のあたりでした。
普通分娩を予定していて、年末最終週から正期産に入りました。
里帰り出産をしない予定だったので、夫と二人で自宅で過ごす予定でいました。
職場も、11月末から産前休暇に入り、のんびり過ごす予定です。
筆者自身は年賀状にこだわらない派だったのですが、
年賀状のやり取りがある職場であったことと、
結婚式の年に年賀状を出してから毎年30~40人ほどに送るようになっていました。
もともと、年賀状は「来たら返す」という方式をとっていました。
11月~12月に前もって書いて元旦に届けてくれる方が多い中ちょっと申し訳ない気もしますが、
お返事を書きたかったので、とここでは言い訳させていただきます。
妊娠・出産を控えた時の年賀状事情
出産を備えた年末年始、今回もその方式をとるとしたら、いくつか思い浮かぶリスクが。
・もし元旦までに出産していたら、返事を書く体力、時間、精神的余裕があるだろうか?
・出産した赤ちゃんの写真をどうやって乗せるのか?写真をパソコンでプリントする?
・そもそも年賀状に子供の写真を載せるのは、マナーとして大丈夫?
前もって年内に用意したとして、
・親しい友人、知り合い、職場の人と分けたほうがいい?
・年賀状を用意する場合、妊娠中と書いて(出産しましたとは書けない)、元旦までに生まれていたら、事実と異なるかな?(当時は律儀にこう思った)
・出産予定と知らせてその後、万が一のことがあった時に相手に気を使わせるし、使われたくない。
元旦までに出産したら返事の年賀状に報告を書くとして
・出産祝いをせがまれていると思われないだろうか
・出産しましたという話題をどの範囲の人までに出すか。年賀状だけのやり取りの人に報告することなのか。
などいろいろ考えました。
ほかに、旦那様に代わりに書いてもらうとか、業者に頼んでおいて最後の一言メッセージだけ書くだけにしておくか、など省エネ案も考えました。
そもそも、年賀状ってなんだっけ?
年賀状の本来の意味は、年賀欠礼といって元旦にご挨拶に行けない代わりにはがきで挨拶するということだそう。親しいからこそ元旦に挨拶にいけないからはがきの挨拶で代用をするのです。
しかし実際のところ、近年は薄くつながり続ける最後の砦が年賀状、くらいな感じがします。
私個人の感覚でいうと、親戚のほかは連絡を取りたいと思っている仲のいい人とだけ年賀状を送りあうイメージです。
仲の良さレベルももう少し段階があって、よく連絡を取っている人なら、逆にお正月だからって改まって年賀状を書かなくてもいいと思っています。
年末年始出産に向けた私の年賀状ルール
いろいろな関係があるので、結局次のように決めました。
・年賀状のために使う精神的・体力的な労力は、これからは子供に取っておきたい。(気力も体力も弱めの私には、余裕がないので)
・年賀状は、例年通りに来た人にお返しする。
・妊娠・出産・子供のことは基本的に書かない。
・年末年始に出産したら報告は年賀状ではなく、普段からよく連絡を取るほど仲のいい人は、リアルタイムでメールで報告。
・年賀状のやり取りをするだけになってしまっている人は、「会った時に言いたくて」を盾にして、いつか面と向かって報告することにする。
結婚すると疎遠になった友達に、ずっと会っていないのにこんな時だけお知らせするのもという気持ちもあったし、
こんな時だけお知らせしてもしらける人がいないとは限らないと思ったのです。
私自身人間ができていないので、未婚・独身のときや、結婚後に子供がまだの時に、
赤ちゃんや子供の写真の年賀状を見て、複雑に思ったこともあります。
・本当に付き合って行ける人なら、年賀状どうこうで縁が切れない!
と信じて、出産を控えた年末年始は年賀状の心配はせずに、自然に、時の流れに任せて元旦を迎えました。
そして元旦。結局年賀状は
結局のところ、出産が年をまたぐことはありませんでした。
例年なら実家に帰ってみんなでわいわい過ごす年末でしたが、里帰り出産をしないことにしていたので、自宅で夫とふたり、新しい年を迎えました。
・・・と同時に、出産していなかったので例年通り、元旦来た年賀状に1枚1枚返事を書きました。
妊娠を知っている親戚や既にお知らせした仲の良い人からは、「出産頑張れ」とあったので、「ありがとう」と返事を書きました。
その他、年賀状だけの付き合いになっている地元の同級生などは、あちらは家族写真だったり、子供だけの写真だったりしましたが、それでも妊娠を言っていない人には子供のことは書かずに返事を出しました。
一人、年末に出産したという友人からの年賀状もありました。
(その様子を次章にあげます)
それを見て、私も!というか迷いましたが、やっぱり無事生まれて何事もないと分かってからにしようと思いました。
産後についてと、2回目の出産も年末で・・・
我が家の出産は予定日通りとなりました。
もう、年賀状とは関係のない時期でしたので、年賀状に子供の話題が出すか悩むこともなく終わりました。
産後は体力、気力、時間的余裕の他に精神的にもマタニティブルーになって泣いていた時期もあり、年賀状はとてもかけなかったなと思いました。
このあたりは人にも寄ると思いますが、年賀状どうこうより、自分と赤ちゃんと家族に気が向いて、年賀状どうこうのことは小さいことに思えてきました。
二人目を出産し、11月出産で12月の床上だったので、また年賀状の時期になりました。
結論から言うと、2人目のときは年賀状の返事すらかけず、出せませんでした。
一人目の世話もあるし、夜間授乳もあり、時間ができたらできる限り寝ていたいです。
そんな時期に上の子が保育園で嘔吐下痢症をもらってきてしまい、新生児の横で夜中に何度もトイレ、寝かせたと思ったら授乳・・・と1時間置きにどたばたしたこともあり、私には年賀状を書く余裕はありませんでした。
年賀状をくれた友達にも、メールで「今年、こういう理由でかけなくてごめんね」と返事をし、みんな事情をわかってくれました。
翌年、変わらずに年賀状のやり取りをしています。
私の体験は以上です。年賀状が妊娠・出産で1回失礼したところで、友人との仲は何も変わらないと、ありがたく思えた出来事でした。
書けるなら書く、書けなくてもみんな許してくれたので、無理のない範囲でやりたいようにやればいいのかなと思います。
12月末ギリギリ みそかに出産した友人の年賀状
前章で、年末ぎりぎりに出産した友人のお話をしましたが、その年賀状の様子はこうでした。
その友人は毎年家族写真で必ず元旦に
年賀状をくれるのですが、プリントアウトしただけのものでいつもは手書きのメッセージなどは入っていません。
が、その年は違って、まず、元旦に届きませんでした。
1月4日くらいになって届いて、珍しいなと思って見ると、家族写真の下の方に、プリクラくらいの小さな写真に、目をつぶった新生児の写真が貼ってありました。
そして手書きで「12月30日に3人目を出産しました!!」と書かれていました。
12月30日に写真をとって、プリントアウトし、書いてあった年賀状に貼り付けて、年内ぎりぎりくらいに投函したのかなという感じがしました。
妊娠していたのも知らなかったのでびっくりしたのと、年末の出産を待ってから年賀状にしっかり写真まで貼り付けての報告をしたパワーに圧倒されました!
この友人はおそらく計画的に準備しての年賀状での報告だったのでしょう。
こういう方法、やり方をする人もいるのだという一例として、ご紹介しました。
年賀状で妊娠・出産報告する場合の気遣い
独身の友達や既婚子なしで普段連絡をあまり取り合わない人には、相手が私の妊娠に触れてこない限りは基本的に子供のことは書きませんでした。
前述の私自身が経験した妊娠・出産の報告をもらった時に複雑に思った気持ち、それは自分の中で消化することだと思っていたし、それとは別でおめでとうという気持ちは本物で、報告してくれた人には明るくお祝いの言葉を述べられたと思います。
そんな気持ちを経験したからこそ、妊娠のお知らせは自分からは積極的にせずにいたのですが、近況を聞かれてさらっと妊娠報告をしたところ、「彼氏もいない私に妊娠だなんてイヤミ」と怒った方がいました。
一方で未婚や子どもがいない人でも全然気にしない人もいます。みんなが同じ反応ではないと思いますが、顔が見えない年賀状では気をつけたほうがいいなと個人的には思っています。
逆に「未婚(または既婚で未出産)だからって気を使われたことが嫌だった」という意見も目にしました。その気持ちもわかります。
気遣いって難しいなと思いますが、私はその場合に前述のルールの「会った時に言いたい。顔を見て直接報告したかったから(年賀状に書かなかった)」というスタンスでいました。
ルールの中では、年賀状より前に会って報告している人しか話題に上げていないので、年賀状で突然の報告をした人は基本的にいないはずです。だからこの言葉は矛盾しないですし、顔を見て報告したいという気持ちも本物ですので、誠意は伝わるはず!と思って、年賀状のルールを実行しました。
最後に
年賀状は年に1回の楽しみでもありますが、出産前後で年賀状の心配をするより、出来る範囲で書けるかどうかでいいのではないでしょうか?
もし、その年1回だけお休みしたとしても、友達ならわかってくれます、信じましょう。
「友達が年末年始に出産で年賀状書けなかった」と逆の場合を考えても、その友達と縁を切ろうとか、怒ったりしませんよね。
筆者の個人的な意見ですが、妊娠・出産報告は普段のコミュニケーションの中で自然に伝えたほうがいいかなと思います。
年賀状で報告するのは、どうしてもという方だけに留めるのがオススメです。
年賀状に載せる子供の写真は、落ち着いて年賀状がかける今でも、子供だけのものは送らないようにしています。
家族写真のシールを作成しておき、親戚や、家族写真を送ってきてくれた人にのみ貼って返信という方式を取っています。
年賀状の送り主はあくまで私。
お正月の挨拶にいく代わりなのですから、子供の写真だけだとちょっと違うかなと思うからです。
これは人によって考え方、感じ方が違うのでご自身で好きなように決めていいと思います。
送るにせよ送らないにせよ、年賀状に報告どうしよう、などあまり悩みすぎず、生まれてくる赤ちゃんや自分の体を大切に、年末年始をお楽しみくださいね!