プール熱、子供の症状いつまで?登園は?大人にうつったら?

夏に流行しやすい病気にプール熱(咽頭結膜炎)があります。咽頭炎と結膜炎が起こる病気です。プールでうつることが多いのでプール熱と呼ばれています。プール熱はアデノウイルスによって引き起こされ、ほかの夏かぜ(手足口病やヘルパンギーナ)と比べて少しやっかいな病気かもしれません。プール熱の症状や期間、子ともや大人がプール熱になったときの対策をまとめました。

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プール熱の症状は?いつまで続く?どうやって治療する?

プール熱は5歳以下の子どもが患者の7割を占め、5~7日の潜伏期を経て発症します。

主な症状は、

①のどの咽頭の粘膜が赤くはれる咽頭炎
②目の充血やまぶたの腫れ、目やになどがみられる結膜炎
③38~40℃の高熱

の3つです。

熱は4~7日、のどの痛みは4~5日、目の症状は10日前後続きます。便からのウイルスの排出が続くため、通常、プールは1カ月ほど禁止になります。

治療は対症療法になります。安静を保つ、抗炎症剤を服用・点眼する、解熱鎮痛剤の服用などです。症状がおさまっても、1カ月ほどは手をよく洗いましょう。
なお、感染を予防するワクチンはありません。

プール熱で子どもは出席停止 期間はどのくらい?

同じ夏かぜでも手足口病とヘルパンギーナは文部科学省が定めている「学校において予防すべき感染症」からは外れていますが、アデノウイルスに起因するプール熱は原則として主要症状がおさまった後、2日間は出席停止となります。アデノウイルスは感染力が強く、園や学校で集団感染が起こることもあるからです。
したがって、実質的に発症してから1週間は保育園・幼稚園・学校に登園、登校できないと考えておいた方がよいでしょう。

感染症はやむを得ないところもありますが、子供にうつってしまっては親の身体的・精神的負荷も増えます。親としては子供がプール熱をもらわないように予防策をしっかりと教えていきたいところです。


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プール熱が大人にうつったら?会社に出勤する?

プール熱に感染した子供がいると、共同生活をするおとなにも感染のリスクがあります。いわゆる二次感染になります。

プール熱はプールの水を介してアデノウイルスが粘膜から侵入したり、子ども同士が体を密着させることで起こりますが、タオルの共有や階段の手すり。咳やくしゃみなどの飛沫で感染することもあります。便からも感染するため、トイレ後や子供のおむつ交換の後にも手洗いをしっかりするようにしましょう。目への感染は、直接接触によるケースがほとんどです。

大人が感染した場合は、軽症で済むことが多く、必ずしも出勤停止とはなりません。ただ、高熱が出たら仕事どころではありませんので、症状が落ち着くまでは休む必要があるでしょう。

まとめ

プール熱になると出席停止になります。予防策の基本は手洗い、シャワーで洗い流すことの2つです。夏の時期は自宅から帰った時にシャワーで体を洗い流し、その際に手もしっかり洗う習慣をつけましょう。

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