社会人の貯金 一人暮らしでは貯金ができないの?1000万貯める方法

4月から新社会人になる学生さん、入社1~3年の若手社会人のみなさん、新年度のスタートにきっと胸を膨らませていることでしょう。学生さんにとっては働くことで初めて会社から給料をもらうことができますね。特にこれから実家や寮を出て単身での生活を始める人にとっては給料で無事に生活していけるか不安な方もいらっしゃるかもしれません。ここでは社会人が一人暮らしでも貯金をしていくためのコツを紹介します。

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社会人が貯金すべき額は? 一人暮らしの場合

学生の皆さんでも、漠然と「社会人になったら貯金をした方がいい」と考えていらっしゃる方は多いと思います。

貯金は収入から支出を差し引いたものですので、貯金するためには収入と支出をしっかりと把握しておく必要があります。
収入に関しては個人差、地域差もあるでしょう。平均的な新入社員の手取り収入は首都圏で20万円弱、地方で15~18万ぐらい、プラスでボーナスがありますが、新入社員だと夏のボーナスは勤務実績が短いため、なしまたはあっても手取り数万円でしょう。冬のボーナスは満額入ることが多いですが、手取りでは25万円ぐらいと想定します。

ここで「毎月貯金15万円」と目標をかかげたところで、実家暮らしでもない限り、現実的な数値ではありませんね。現状をしっかりと把握したうえで可能な貯金額を計算するのが合理的です。

収入は個人差はありますが首都圏で手取り19万円とします。以下、支出を書き出してみます。

一人暮らしの社会人の場合、支出に大きな差が付きやすいのは家賃でしょう。都内でアパート・マンションを借りて生活するなら、下は風呂なしの2~3万円から駅近くのマンション10万円程度まで様々です。
家賃は一度決めると簡単には変えられない固定費です。ここでは首都圏で平均的に6万円の物件に住むとします。
その他支出は変動費として無駄なものは削っていきます。以下は筆者が想定する現在の若手社会人が無理なく抑えられる金額です。

家賃 60,000円
通信費(ネット・スマホ) 8,000円
光熱費(電気・ガス・水道1カ月) 8,000円
食費 25,000円
交際・娯楽費(飲み会)20,000円
保険(掛け捨ての医療保険) 2,000円
その他(趣味・イベント) 7,000円

合計(家賃含む) 13万円

手取り収入19万円から13万円を引いた6万円が毎月の可能な貯金額です。

毎月6万円を貯金したとして、1年間12カ月で72万円。入社1年目の夏のボーナスが3万円、冬のボーナスが25万円とし、すべて貯金に回すとすれば合計で100万円の計算になります。
漠然とした計算ですが、一人暮らしでも年間100万円は決して無理な金額ではないのです。毎月の貯蓄額を半分、3万円(手取りの15%程度)にしたとしても年間50万円は十分可能です。

社会人 貯金ができない理由は?

計算上は年間100万円でも、そう簡単に貯金はできないよという声も聞こえてきそうです。

理由はいくつかあると思います。以下、理由と対応策を紹介します。

①家賃がそんなに安くはない(首都圏の場合)

貯金をする気持ちがあり、現在の家賃が高いのであれば引越しを検討します。例えば、家賃が10万から7万円の物件に引越す場合、引越し費用が総額40万円近くかかりますが、1年ちょっと(家賃差額の3万円×13カ月=39万円)で回収できます。
貯金は1年間で終わるものではなく、ライフステージ(結婚など)の変化がない限りは何年も続けるものですので、検討の余地は十分にあるでしょう。
ただ、現状の家賃と引越し先の家賃差額が2万円未満なら、引越しに伴う家計の改善効果は小さいので、そのまま住み続けた方が得策かもしれません。

②飲み会が多い、デート代なども含めると20,000円では収まらない

学生と違って社会人は飲み会が多いです。特に職場の先輩(独身)と残業していると、「軽くご飯でも食べて帰ろうか」というシチュエーションがよくあります。ごはんのつもりが、いつの間にか飲みになっていて、気付いたら一人5,000円なんてこともあります。面倒見の先輩だとおごってくれたりもしますが、皆がそうとは限りません。
もちろん、職場の先輩との会話は仕事上での悩みを聞いてもらえたり、今後自分がスキルアップする方法を教えてもらったり、有益かつ必要なものです。飲食代は自分への投資の一環とも考えられます。
若いうちから身に着けておきたいことですが、自分にとって必要だと思えない会社の付き合いは適宜断ることも重要です。というのも、すべてが有益だとはいえないからです。

筆者は、職場の先輩と毎日1回1,000~1,500円のランチを食べて、その後500円程度で喫茶店でコーヒー、というお昼を1年ぐらい続けていました。最初は有意義な会話のためと思っていましたが、馴れ合いになってくると話は先輩方の雑談へ。正直ついていくこともできず、無駄だと思えるようになりました。たまたま、会社で推奨されていた試験の勉強をしていた時期だったので、「お昼は試験勉強に専念したい」と理由づけてランチグループからうまく離れることできました。

一方、デート代などのプライベートは大事にした方がいいでしょう。職場以外で人とじっくり話せる貴重な機会でもあります。彼氏ならあまりケチりすぎてもいけませんよね(笑)。かといって、変に見栄を張らずにカップルでデート代の負担を話し合っておくのもよいでしょう。

③食費25,000円では足りなさそう・・・・

人によってバラバラですが、自炊する余裕のある人ならば達成可能な金額です。一方で夕食を外食すれば、オーバーする可能性が高いでしょう。ただ、健康管理という点でいえば少しでも自炊できた方がよいです。外食だとどうしても1日のカロリーがオーバーします。20代前半のころはスリムだったのに、20代後半~30代になって太ってきた人、あなたの職場にもいませんか?
単身で外食が続くと、よほど意識して運動しない限り太ります。外食は塩分が多いので、平日は難しくてもお休みの日に自炊する習慣をつけたいものです。最近は弁当男子も多くなりましたので、余力のある人はランチを持参しましょう。

④自宅のインターネット、スマートフォンの定額サービスだけで10,000円ぐらいはかかる

おすすめ対策は、格安スマホです。筆者も格安スマホを使っていますが、通話はほとんどしないため、スマホ代は月1500円程度です。自宅のインターネット回線、電話回線代含めても、毎月の通信費は6,000円ぐらいで収まっています。


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社会人 貯金1000万になれる?!

貯金1000万円を達成することはできます。そのためには、貯金の習慣を身に着けておくことが重要です。

第1章で手取り19万円、支出13万円のケースを紹介しました。年間100万円貯金できれば、10年間で1000万円は達成する計算です。
10年のうちに給料が徐々に増え、使える金額にゆとりも出てきます。

余裕が出てきたとき、つまり貯金可能額(収入-支出)が増えてきたときに、そのまま貯金に回すかそれとも支出を増やして生活に豊かさを求めるかは個人の自由です。
貯金ばかりの生活も疲れるからです。「家を買いたい」「結婚資金をためたい」「海外留学したい」などの目標があれば頑張れますが、漠然と貯金するのでは日々の生活がつまらなくなりかねません。貯金も大事ですが、増えた分を使うことも大切です。

また10年の間に結婚、女性なら出産などライフステージの変化もあるでしょう。家族が増えれば、引越す必要もあります。支出額が大きく増えることもあります。それでも貯金の習慣さえ身についていれば使い過ぎを防ぐことができるのです。

まとめ

年間100万円は若手社員が現実的に貯蓄可能な額として紹介しましたが、もちろん個人差はあります。収入と支出から「自分ならどのくらいの金額が貯蓄可能か」をきちんと分析することが重要です。月3万円、ボーナス含めて年間50万円であっても貯金の習慣をつけておくことに意味があります。社会人数年たって、貯金がまったくないのと貯金が100万円でもあるのとでは精神的な余裕が違いますよ。ケガ、病気などで働けないなど、いざというときにも貯金は役立ちます。
なお、今回は投資で増やすという視点は外しています。国債の利回りも低下する中、預貯金の利子には期待できず、貯蓄の少ない若手が株式、FXなどでリスクを取って増やすのはまだ早いと考えたからです。まずはコツコツと貯めることを優先しましょう。

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