インフルエンザか風邪か 子供と病院に行く行かないの基準は?

インフルエンザは毎年11~4月ごろに流行するかぜ症候群の1つで、ピークは1~2月といわれています(2016年はピークが1カ月半ほど遅れているようです)。インフルエンザであれば病院を受診して適切な治療を行うのがベストですが、普通のかぜならば病院にはむしろ行かない方がいいかもしれません。ここでは、子供にかぜの症状が現れたとき、普通のかぜとインフルエンザを見極める方法を紹介します。

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インフルエンザと普通の風邪との違いは?子供の場合の見極め方は?

寒くなるとよくかぜを引きますね。筆者もちょっとしたことで鼻水が出たりします。こどもの場合でも少し鼻水が出る程度だったり、軽くせき込むぐらいでは、わざわざ病院に行って薬を飲んだりはせず、1日休養するだけで回復するケースがほとんどです。

かぜとは正式には鼻、のど、気管支など上気道の粘膜に炎症が起きる病気の総称です。インフルエンザはかぜ症候群の一種ですが、普通のかぜとの違いは、症状の重さや流行規模の大きさでしょう。

インフルエンザは潜伏期間を経た後、ふるえるようなさむけが現れ、続いて38℃以上の高熱に襲われるのが大きな特徴です。頭痛、全身のだるさに加え、腰痛、筋肉痛、関節痛が強く出ます。
そしてあっという間に周囲にうつります。最近は学級閉鎖、学園閉鎖も増えてきました。

ふつうの風邪の発熱はゆるやかで、熱が上がっても37℃台のことがほとんど。さむけやふるえも弱く、鼻水、のどの痛みはありますが、関節痛などはありません。

基本的には高熱が生じているかがインフルエンザと風邪を見極める基準になります。自分で「頭が熱い」「体が痛い」と意志表示ができる幼児ならいいのですが、まだおしゃべりもできない赤ちゃんなら、客観的な指標である熱だけが頼りです。

インフルエンザの感染を疑って子供を受診させるタイミングは?

「38℃以上の高熱が出て苦しそうだ、これはきっとインフルエンザだろう。早くよくなってほしいから、とりあえず病院に直行しよう」
といきたいところですが、ちょっと待ってください。

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インフルエンザの検査は、発症してから6~12時間以降が推奨されています。発症直後では陽性になりにくいためです。検査の感度からすると受診のタイミングは発熱後12時間~48時間が目安です。熱が出て、1日休んでも熱が下がらなければ病院を受診した方がよいでしょう。

子供の熱が37度台だったら、どうしたらよい?

こどもの熱が37度台、特に37度台後半だったらどうしたらよいか悩みどころですね。
この場合は、とりあえず熱が上がるか下がるか自宅で様子を見ることをお勧めします。

インフルエンザが流行している時期の病院は、インフルエンザに感染していると思われる患者さんで一杯です。体力が弱っている状態で安易に病院に行くのは、自らウイルスをもらいにいくようなもので非常に危険です。

ただし、家族がインフルエンザに感染していたなど子供が濃厚接触者(感染症などの疑いがある有症者と行動をともにした人、接触した人)に該当する場合は、インフルエンザである可能性が高いです。病院を受診し、薬の処方を受けましょう。病院でも検査をするまでもなく、インフルエンザと診断されます。

まとめ

冬の時期にかぜの症状が出たら、とりあえずは自宅で1日様子を見るのが得策です。仮にインフルエンザを疑うべき高熱が生じた場合でも、病院には連れて行かず市販薬&自宅療養でいずれは回復しますが、周囲にうつる病気であるため自己判断はせず病院で確定診断を受けるのが望ましいでしょう。

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